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戦国時代を舞台にした漫画ふたつ。森田新吾『影風魔ハヤセ』第3巻、山田芳裕『へうげもの』第3巻
影風魔ハヤセ第3巻

『影風魔ハヤセ』第3巻

(森田新吾。講談社。イブニングKC。2006年。514円)
「信長を岐阜城へと逃すことに成功したものの、海士と蝉丸を道連れにオロシが死亡する。しかし、秀吉の思惑のさらに上を読み、信長はハヤセとともに秀吉の軍勢を阻止することに成功する。だが、再び服従させた明智光秀は、またも信長に刃向かうことに。父・信長が倒れた今、その意志をハヤセが継ぐ・・・」

史実とは違う展開をするのかと思ったら、史実ベースで上手い具合に話を作っています。ハヤセは秀吉と家康を生かしておいて自分の計画に賛同させることに成功します。そうしてハヤセが公式な身分として手に入れたのが、「石田三成」というわけだったのです。彼の計画に乗っ取って、本能寺後の日本史の平和への流れが形成されていきます。
うーむ、しかしちょっと不満の残る展開でした。もっと忍法合戦みたいのがガシガシ続いていくのかと思ったのですが、それほど敵方の忍者の重要性がなくてもったいなかったかなとか。
でも、3巻で上手くまとまってはいます。

へうげもの第3巻_山田芳裕

『へうげもの』第3巻

(山田芳裕。講談社。モーニングKC。2006年。514円)
「信長暗殺に成功した秀吉は、古田左介を通じて中川清秀を見方につける。明智光秀がなかなかその行動が理解されない中で孤立していくが、すべては秀吉の策略だったのだった。左介はすっかり秀吉の策によって誘導されたわけだが、信長の死の原因となった不審者を見ていた弥助によってそれが秀吉のやったことだと知り・・・・」

またも秀吉による信長暗殺もの。ネタがかぶってますよ。お二人。
しかし、まあ信長が胴体斬られてもまだ語るところは、さすが山田芳裕氏、とか思いました。
左介は信長の死がショックで、すっかりあの濃いキャラクター性を出していた名物とかに対する偏愛・こだわりが無くなってしまって・・・・いない! ちょっと萎れてますが、やっぱりあの物に対する執着が面白くみせてます。

参照サイト
モーニング
http://www.e-1day.jp/morning/magazine/

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壮絶なる忍術合戦! 『影風魔ハヤセ』第2巻という記事
http://xwablog.exblog.jp/7457645
戦国時代の武将たちがマニア道を命がけで語るひょうげた漫画『へうげもの』は最高のかぶき者漫画
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by xwablog | 2006-08-26 13:21 | 史劇
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