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人が人を食べることから読み取れるものとは。中野美代子『カニバリズム論』
web拍手レス
>カニバリズム・・・・怖いけど、確かに興味を引かれます。そういえば西南戦争関係の本に
>そういう話が出てきて驚いたことがあります。日本でも、だいぶ後まで残っていたのでしょう。
薩摩の兵士が相手を喰ったとかなんとかでしたっけ? ひえもんとったりー。

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この前、むちゃくちゃ暖かい日がありましたが、あの日以来、花粉のせいで目やら鼻やら顔やらが痒くて痛くてたまりません。早く夏にならないかな。もしくは砂漠に移住しよう。

それはともかく。

カニバリズム論_中野美代子

『カニバリズム論』

(中野美代子。福武書店。福武文庫。1987年。600円。288ページ)
序(澁澤龍彦)
1 
カニバリズム論--その文学的系譜
迷宮としての人間---革命・悪・エロス
食の逆説--開高健氏『最後の晩餐』をめぐって
中国人における血の観念
2
魔術における中国--仏陀とユートピア
中国残酷物語--マゾヒズムの文化史
虚構と遊戯--中国人の性格について
3
王国維とその死について--一つの三島由紀夫論のために
恐怖の本質--アンドレーエフ「血笑記」と魯迅「狂人日記」
単行本あとがき
文庫版あとがき
初出一覧
解説(荒俣宏)

中国文学の研究者で、北海道大学の教授だった中野美代子氏がいろいろな所に書いたカニバリズム(食人)についての記事をまとめた本。1975年に出したものの文庫化です。
中国の話が多いですが、古今東西のいろいろな食人の事例を出しつつ、その行為の意味、本質、そしてその行為が問いただす事、を解きほぐすとこんな感じかもといったような事が書いてあります。
人喰いという異常性は表面ばかり見てると簡単な結論に落ち着きがちですが、深く考えれば考えるほど行為と観念のパラドックスでこんがらがってきます。なかなか興味深い。
どの話も面白く、読み始めると止まりませんね。怖いものみたさ故か、それともある意味パズル的な試考の故か。

人の肉を、というと、私としてはどうしても子供の頃に読んだ『三国志』の話が強烈に印象に残ってますね。
あと、最近だと『宗像教授』シリーズの話や、『キノの旅』の「人を喰った話」でしたっけ? あれとか。

参照サイト
カニバリズム(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8B%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0

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by xwablog | 2009-02-18 01:11 | 書庫
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