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ヨーロッパのキリスト教が魔女をどう定義し扱ってきたか。上山安敏『魔女とキリスト教 ヨーロッパ学再考』
自分の住んでいる部屋が思った以上に声が筒抜けなのにいまさらながら気づいたわけですが、あれもこれも聞かれていたと想像すると身悶えものの恥辱ですが、羞恥プレイと割り切れば、結構平気だったりする今日このごろ、皆さんはどうお過ごしでしょうか。私は忙しい日が続いてますが、仕事で忙しいわけじゃなく、時間を無駄にしてるせいで忙しいのは私の不徳のいたすところ。もう腹を切って詫びるしかありませんと思い立ったものの、まだ読んでない本があると切るのを思い直して、今日も今日とて積み本の処理の日々。

それはともかく。

魔女とキリスト教 ヨーロッパ学再考_上山安敏

『魔女とキリスト教 ヨーロッパ学再考』

(上山安敏。講談社。講談社学術文庫1311。1998年。980円。404ページ)
第一篇 キリスト文明と魔女
第一章 ディアナ信仰とキリスト教
第二章 ユダヤ教 一神教と自然宗教の間
第三章 民間伝承としての魔女信仰
第四章 初期キリスト教と異教
第五章 魔女の二類型 南欧型と北欧型
第六章 悪魔学の成立へ
第七章 マリアと魔女 女性像の二極分化
第八章 ユダヤ人迫害と魔女狩り
第二篇 魔女狩りの構図
第九章 異端審問と教会位階制
第十章 キリスト教エリート文化と民衆文化
第十一章 産婆と魔女
第十二章 『魔女への鉄鎚』の周辺
第十三章 十六、十七世紀の魔女裁判
第十四章 悪魔憑きと魔女裁判
第三篇 ヨーロッパ思想の中の魔女
第十五章 ルネサンス魔術と魔女裁判
第十六章 魔女狩りとプロテスタンティズム
第十七章 魔女狩りの衰退と神学の変容
第十八章 基層に生きる魔女
第十九章 魔女の祖型 ヨーロッパ精神史の陰影
第二十章 魔女の現在 フェミニズムと魔女
あとがき(原本)
学術文庫版あとがき
参照文献
引用文献

1993年にでた本の文庫化。ヨーロッパにおける「魔女」と、キリスト教がどのような関わりにあったかについての歴史と思想を紹介。
非常に面白い一冊でした。著者は西洋法制史が専攻の法学者。うえやまやすとし。


参照サイト
講談社文庫新刊
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/sinkan_list_x.jsp?x=S
上山安敏(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E5%B1%B1%E5%AE%89%E6%95%8F
魔女(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E5%A5%B3

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by xwablog | 2009-02-06 02:51 | 書庫
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