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チャランポランの青年錬金術師が囚われの身となり・・・。やまざき貴子『LEGAの13』第1巻と2巻
どうも。馬頭でございます。
最近、ポテトチップスを食べる時に、味が足らないということで、一味唐辛子とカイエンヌペッパーパウダーをかけて食べてるのですが、凄い辛くて非常にイイです。唐辛子だけだとあんま辛くないんですが、カイエンペッパーだと続けて食べれないほど辛くなります。あと、柚子入りの唐辛子を使うもの美味しいです。

それはともかく。

『LEGAの13(レーガのじゅうさん)』第1巻やまざき貴子


『LEGAの13(レーガのじゅうさん)』第1巻

(やまざき貴子。小学館。フラワーコミックス。2007年。390円)
「16世紀後半のヴェネチアで薬屋を営む傍ら、錬金術の探求にいそしむゲオルグ・サルヴィアティとその息子レガーレ。腕の良さから『ストレーガ(魔法使い)』と渾名されるゲオルグとは違い、ちゃらんぽらんのレガーレは、毎夜遊び歩いては浮きを流す毎日だった。しかし、ある日、父ゲオルグが魔女の疑いで逮捕されてしまい・・・」

『っポイ!』や『ZERO』のやまざき貴子氏が、なんと16世紀のイタリア・ヴェネチアを舞台にした漫画を描いてます。『っポイ!』の後半や『ZERO』あたりで、ちょっと離れてしまった作家さんでしたので久々です。そして、やっぱりこの人の漫画面白いなぁ、と再確認。
不真面目で陽気で小さい頃から幽霊(?)クラリーチェが見える、快楽主義者の青年レガーレ(レーガ)が、父の逮捕をきっかけに、ヴェネチアの元首(ドゥーチェ)の下で錬金術によって金を作り出すことを強制されることになります。彼は権力者たちの策謀に巻き込まれたりしながら、のらりくらりととらわれの身の生活を送るのですが、その中で彼をはめた謎の多いコルヴォ・ポポラーレや、互いに魅かれ合うことになる元首の娘アルフォンシーナ、ひょんなことからレーガの弟子になる道化の少年ピエロといった、いろいろな人に出会い、そして自分の知りたい事、知らなかった事へと近づいていくことになります。



『LEGAの13(レーガのじゅうさん)』第2巻やまざき貴子

『LEGAの13(レーガのじゅうさん)』第2巻

(やまざき貴子。小学館。フラワーコミックス。2008年。390円)

レガーレたちが求める錬金術で黄金を求める方法は、何かの鉱石と混ぜると金にさせることができるという「賢者の石(哲学者の石)」の発見です。タイトルにある「LEGA(レーガ)」とは「合金」のこと。レガーレは12個の候補をみつけてるので、13個めとして賢者の石を探してるというわけです。

パスクアーレ・チコーニャ(Pasqual Cicogna)は1585年から1595年の元首。作中の年代が何年になるのかは不明。
話の中でゲオルグたちの出身地でキーとなる土地としてフィレンツェが出てくるので、ヴェネツィアだけじゃなく、フィレンツェに行ったりするのでしょうかね。

当時の事物のネタがいろいろ出てきますが、もしかしたら結構いろいろ資料みて頑張ってるのかもしれません。この時代だと、イタリアはあまりパっとしないのですが、今後、メディチ家の衰亡と話を絡めてくるのかも。
今後の展開が楽しみです。

たしか『メディチ家の滅亡』とかなんとか言う本持ってたはずですが、見つからない。三十年戦争関連の情報が欲しくて手に入れたような憶えがあるけど、ほぼ読んでない本だったはず。

あ、やまざき貴子氏は北海道の東端の方の出身なんですね。

参照サイト
小学館コミック -flowers
http://flowers.shogakukan.co.jp/
ヴェネツィアのドージェ一覧(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%8D
%E3%83%84%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%89%E3%
83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E4%B8%80%E8%A6%A7
Pasquale Cicogna(wikipedia)イタリア語
http://it.wikipedia.org/wiki/Pasquale_Cicogna

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