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子供会のキャンプで起こったかつての惨劇が蘇る・・。きづきあきら&サトウナンキ『バーバ・ヤガー』第1巻
この前、芥川賞に『ポトスライムの舟』(津村記久子)というのが選ばれましたよね。あれのタイトルをはじめ見た時、「ポストスライムの舟」って読みました。どんな舟だ。・・・そう、そこで思ったのですが、それは、「泥の舟」→「スライムの舟」→「ポスト・スライムの舟」という風に続く、次世代型の駄目舟じゃないかと。

それはともかく。

バーバ・ヤガー』第1巻

きづきあきら&サトウナンキ『バーバ・ヤガー(baba-yaga)』第1巻

(メディアファクトリー。MFコミックスアライブシリーズ。2009年。543円)
「数年前に失踪事件が原因で中止されていた子供会のキャンプを知る当時の関係者たちが集まって一泊二日の同窓会を同じ山で行うことになった。事件のあった時、『山姥を見た』と言った犬丸も来ていたが、彼女はまたしてもその言葉を繰返す。かつていじめられっ子だったアッコは犬丸に辛くあたるが、それを犬丸にストーカーされているという溝呂木が庇い、『私達は山姥を探しに来た』と言うのだが・・・」

『ヨイコノミライ』のさとナンコンビが放つ最新作。人の心の暗闇を巧みな演出で描き出す作風が強く出ているサスペンス&ミステリーとなっています。
小学校時代にキャンプで衝撃を受けた少年少女たちが、数年後に同窓会を開き、ふたたび過去の事件に関わりはじめます。誰もがそれぞれ秘密を持っていて、それが現在の彼らの姿・言動に影響しているのですが、過去の出来事が彼らの関係にどう変化をもたらすのかドキドキしますね。

ちなみにタイトルがロシアの山姥(魔女)「バーバヤガー」から取られてますが、ロシアものとかではないですよ。バーバヤガーといえば、鶏の脚の生えた小屋に住む老婆としてイメージされるものですが、あんまり日本では知られてはいませんね。


マザー・ロシア ロシア文化と女性神話

『マザー・ロシア ロシア文化と女性神話』

(ジョアンナ・ハッブズ。坂内徳明/訳。青土社。2000年。2800円。366ページ)
序 母としてのロシア
第一部 母親たち
第一章 始まりの母
第二章 ロシアの女神復興 ルサルカとヤガー婆
第三章 ロシアの大女神復興  母なる大地
第四章 キリスト教伝来 聖母マリヤと女性聖人パラスケヴァ・ピャートニツァ
第二部 母の息子たち
第五章 叙事詩の英雄と奔放な息子たち
第六章 聖なる息子から専制的父親へ 支配者の神話
第七章 プーシキンとインテリゲンツィヤ
結び ロシアという母

訳者あとがき
参考文献
索引

これにロシアの女性神格やフォークロアの女性たちについてと、聖女の話とか載ってますが、少しだけバーバ・ヤガーについても書いてあります。
物語が読みたいなら、絵本で『バーバヤガー』というのがありますし、民話の本とか見るといいかもしれません。


ところで、きづきあきら・サトウナンキの『まんまんちゃん、あん。』の最終巻3巻が出たのですが、前の1巻と2巻を誰にあげたのか忘れちゃいました。3巻渡したいので言ってください。


そういえば、今度サハリンにメドベージェフ大統領が来ますが、そこで麻生首相との会談をすることになりそうですね。

日ロ首脳会談受諾へ 首相、初のサハリン訪問(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/143273.php

あとついでに。

ロシア正教会、新総主教を選出へ=政権との関係占う節目に(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009012700522
まあ、本命のキリル府主教でしょうね。


参照サイト
月刊コミックアライブ オフィシャルサイト
http://www.mediafactory.co.jp/comic-alive/index.php
きづきあきら 缶詰の地獄
http://blog.livedoor.jp/k_akira777/

関連記事
原書から43篇を抜粋。マーチャーシュ王の登場する話もあります。オルトゥタイ『ハンガリー民話集』
http://xwablog.exblog.jp/9785540/
動物ものが少し多めでした。金光せつ/編訳『ロシアのむかし話2』
http://xwablog.exblog.jp/9780019/
読めばその魔力に魅入られること請け合い。五十嵐大介『魔女 WITCHES』第1集
http://xwablog.exblog.jp/8505755
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by xwablog | 2009-01-27 20:53 | 日記
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