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>ファイアーアンドスウォード、フメー二ツキの援軍のモンゴル傭兵隊長がダニエル・オルブリフスキ >です。三部作の二作目「大洪水」の主演。パンタデウシュ物語の渋い脇役さん。。。 オルブリフスキは「ブリキの太鼓」や「ヨーロッパの解放」にも出てるみたいですね。そしてこの前紹介した「レジェンド 伝説の勇者」にも。ポーランドじゃ有名な俳優さんなんでしょうね。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今日はさらに気温が下がりましたね。自転車には辛い。 それはともかく。今日、レンタル屋に行ったら、なにげにこれが置いてあったので驚愕しました。買おうか迷ってたけど、とりあえず借りてみました。 『ファイアー・アンド・ソード』 (ポーランド映画。イェジー・ホフマン監督。出演/ミハウ・ジェブロフスキ、イザベラ・スコルプコ、アレクサンドル・ドモガロフ、ボグダン・ストゥプカ、ほか。DVD2005年。103分。) 「1647年、ポーランドの最前線たるクリミアから帰国したヤン中尉。当時のポーランドは苛政に苦しむウクライナの人々の不満が高まる中、ボグダン・フメリニツキがコサックたちを率いて一大勢力となり、内戦になってもおかしくない不穏な状況にあった。そんな中、上司のビシニョヴェツキ公の元へ向かう途中、ヤンは美しい娘ヘレナと出会う。彼女はすでに婚約者ボフンのある身だったが、ヤンは屋敷の乗っ取りを企む彼女の叔母と交渉し、ヘレナとの結婚を約して出発する。ヤンがビシニョヴェツキの特使としてフメリニツキの元へと向かうのだが、彼らは捕われの身となってしまい・・・」 前々から聞いてはいたポーランドのフメリニツキーの乱を題材にした小説の映画化。原作はノーベル賞授賞作品『クオ・ヴァディス』で知られるヘンリク・シェンキェヴィチの歴史小説で、三部作『トリロギア(Trylogia)』の第一作目『火と剣とをもって(Ogniem i mieczem)』(1884年の作品)がこの『ファイアー・アンド・ソード(With Fire and Sword)』というわけです。(シェンキェヴィチの作品ではこの『トリロギア』の方がポーランドでは知られているみたいですね。でも、映画化はこれがはじめて?) 映画の方は、1999年に上映されたもので、日本でDVDになったのは2005年。非常に残念なことに、この日本版は、大幅なカットがなされていて、180分もある長編のはずが、106分にまで縮められてしまっています。なので、話がとびとびで筋自体がよくわからなくなってしまったり、説明不足のところがたくさん出来てしまいました。amazonのレビューも散々叩いていますが、この酷い編集を「完全映像化」などと謳って売り出す販売会社アットエンタテインメントには目眩がするほどの憎しみを憶えます。カットしようと決めた奴めは神に呪われるがいい。いつかこれの本当の完全版が出ることはあるのでしょうか? 無さそうですね・・・。ちゃんとしたのを見たい人は、英語版とかそこらへんを入手してリージョンフリーのデッキで見るとかしないといけないのかもしれません。小説の英語版なら1991年版のが買えるみたいです。 あと英語のペーパーバックで『The Trilogy Companion: A Reader's Guide to the Trilogy of Henryk Sienkiewic』という解説書?みたいのもありました。 ああ、話の説明とかしときますと、1648年からはじまったボグダン・フメリニツキの乱の中(時代的にちょうどこの前観た『アラトリステ』のちょっと後にあたりますね)、青年将校ヤン中尉が、戦いに参加しながらも、ヒロインのヘレナを巡ってライバルのボフンとやりあったりします。戦いのシーンが多くていいですよ。小説では1647年から1651年までの話らしいのですが(違う?)、映画では1649年のズボルフの包囲戦のところまで(ズボルフ協定結んで一旦戦いが止まるまで)を描きます。 youtubeで映像を加工したのが見れますが、ポーランドの騎兵フッサール(フッサリア)が超かっこいいです。 husaria ちなみに、この映像の中でも日本語版で見れなかった映像が含まれています。あああ、美味しいところガンガンに削りおってからに。 ちなみに、ボグダン・フメリニツキーは、ポーランドでは内乱の指導者ですが、ウクライナ側からすると独立戦争の指導者に。その流れからソ連では彼の名前を冠した勲章があったそうです。さらにウクライナの巡洋艦にも彼の名前がついています。あと、ソ連映画で彼を描いた作品があるそうです。1941年の作品。それの映像が無いか探してみましたが、ちょっと見つけられませんでした。代わりに、去年2008年に製作された『Богдан-Зиновій Хмельницький (2008). Трейлер. Музика Джона Дауленда.』というのがあったので、それを貼っておきます。 おお、これも結構良く出来てるみたいです。見てみたいな〜。ん? けど、映像がなんか古いな。2008年じゃないかもしれないとおもったけど、これみると2008年でいいみたいです。 http://www.okino.org/2008/04/28/bogdanzinovjj_khmelnickijj.html なんか東欧系の映画いっぱいあるんだな〜。もっと来ないかな。あとできれば中世もののドイツ映画とかね。 参照サイト ボフダン・フメリヌィーツィクィイ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%95%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%BB %E3%83%95%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%84%E3%82%AD%E3%83%BC Ogniem_i_mieczem_(film)(wikipedia) http://pl.wikipedia.org/wiki/Ogniem_i_mieczem_(film) Ogniem i mieczem (film) w bazie stopklatka.pl http://www.stopklatka.pl/film/film.asp?fi=39 Daniel Olbrychski(wikipedia) http://en.wikipedia.org/wiki/Daniel_Olbrychski 関連記事 ポーランド建国の物語を映画化した作品。ミハウ・ジェブロフスキー主演『レジェンド 伝説の勇者』 http://xwablog.exblog.jp/9872832 近現代史メインのポーランドの通史の本。山本俊朗&井上敏夫『ポーランド民族の歴史』 http://xwablog.exblog.jp/10180129/ ポーランド史の本といったらほぼコレ! ステファン・キェニェーヴィチ/編『ポーランド史』第1巻 http://xwablog.exblog.jp/9860880 スペインの剣客の活躍を描く。ヴィゴ・モーテンセン主演の映画『ALATRISTE(アラトリステ)』見てきました http://xwablog.exblog.jp/10174394/
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| 2009-01-15 01:53
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