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ドン・ペドロの活躍がまだまだ見れた! 青池保子『アルカサル -王城- 外伝』第1巻
どうやら砦.comが何か問題なようで、画像がUPできません。

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どうもどうも。馬頭です。
小さい頃、頭の悪い子供だった私は、将来自分が何になるかなんて想像もつかないどころかどうしようとも思わなかったのですが、よもや、頭の悪い子供がそのまま頭の悪い大人になるだなんてのは、あまりにもあまりな未来でしたね。このたびは御愁傷様です。

それはともかく。

アルカサル_王城_外伝第1巻_青池保子

『アルカサル -王城- 外伝』第1巻

(青池保子。秋田書店。プリンセスコミックス。2008年。400円。200ページ)
「14世紀の英国。カスティリアの王女コンスタンシアは、エドワード黒太子の弟ランカスター公ジョンの二人目の妻となっていた。父ドン・ペドロは暗殺され、祖国への帰還を夫ジョンのカスティリア王即位に賭け、不遇な境遇にもかかわらず、気丈に生きるのだった。しかし、この時代の英国はワットタイラーの乱など混乱を極めていて・・・」

青池保子氏の描く中世スペイン史漫画『アルカサル 王城』のシリーズの外伝となります。本編は全13巻ということで主人公・ペドロ残酷王の死後まで描ききりましたが、この外伝では、本編で描かれなかった周辺の話などを収録しています。掲載雑誌は『別冊プリンセス』『プリンセスGOLD』。
三本の話が収録されていますが、「公爵夫人の記」は、ドン・ペドロの娘で政略結婚でランカスター公ジョンに嫁いだカスティリア王女コンスタンシアの話。「天使の飛翔」は、ドン・ペドロが狩りの時に雨やどりのために訪ねた地方領主の館で女性と出会う話。「地の果てへの道」は、巡礼地として名高いサンチアゴ・デ・コンポステラへの巡礼の話と絡めて密使を送るナバラとアラゴンの陰謀を描く話。
前に紹介した『リチャード二世』でも、このコンスタンシア(コンスタンス)のことは言及されてますね(登場はしませんが)。彼女と結婚したランカスター公ジョン(ジョン・オブ・ゴーント)がスペインの王位を狙いますが、国内の騒乱や外国との戦争のせいで、15年もかかってやっと遠征することになります。ちなみにこの遠征は失敗し、ジョンもコンスタンシアもイギリスに戻ることになります。『リチャード2世』では描かれなかったワットタイラーの乱の詳しい経緯、カスティーリャ遠征までの紆余曲折なども面白いです。
ちなみに、この「公爵夫人の記」では、語り部役としてジェフリー・チョーサーが登場。『ロックユー』で追いはぎに真っ裸にされたあの人ですよ。ランカスター公ジョンは、チョーサーの保護者だったんです。チョーサーの妻フィリッパはコンスタンシアの侍女になるのですが、そのフィリッパの妹は、ランカスター公ジョンの愛人でのちに三人目の妻となるキャサリンという関係でもあります。ここらへんの関係も物語で描かれます。
「天使(アンヘル)の飛翔」は中世説話を元ネタにした作品。ドン・ペドロと純真な女性の悲恋。
そして「地の果てへの道」は、青池保子氏の別の作品『修道士ファルコ』の主人公ファルコが登場するという美味しい作品です。冒険活劇的内容。

外伝、ということですが、第1巻となっているので、まだもう少し『アルカサル』を見ることができそうですね。


参照サイト
LANDHAUS(青池保子公式)
http://www.aoikeyasuko.com/
秋田書店
http://www.akitashoten.co.jp/index2.html
ペドロ1世(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%89%E3%83%AD1%E4%B8%96_(%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%A3%E7%8E%8B)
ジョン・オブ・ゴーント(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%88

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by xwablog | 2008-12-16 02:40 | 史劇
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